中古エアコンの買取需要が高まる理由

2022年06月16日(木)10:52 AM

コロナ禍を含め、世界情勢の様々な影響により、今中古エアコンの買取需要が高まっていることをご存じですか?
在宅ワークの増加や巣ごもり需要もきっかけの一つですが、それだけではありません。
エアコンを必要とする人だけでなく、中古家電を買い取りしている業者の側でも中古エアコンを高値で購入したいという動きが活発になっていて、需要の高まりに拍車がかかっています。
この記事では中古エアコンが今なぜ注目を集めているのか、その理由について詳しく解説します。

半導体不足の影響で中古エアコン買取需要増加中!

中古エアコンの買取需要が増加している理由の一つとして、今世界中で問題となっている半導体不足の影響が挙げられます。
半導体とは電気制御に用いられる材料で、電子機器が使われている電気製品には必ず使われています。
ですが必要とされている一方で、新型コロナウイルスの流行で工場の操業停止といったことが起き、メーカーでは思うように増産ができなくなってしまいました。
さらにコロナ禍の影響で世界経済や流通の先行きが不透明になったことも影響し、半導体の生産自体を控えるメーカーが増えています。
しかし実際には在宅ワークや自粛により家で過ごす人が増えたことにより、「巣ごもり需要」と呼ばれる動きが活発化し、家で快適に過ごすために様々なものを購入する人が増え一気に消費行動が増加し、結果電気製品をはじめとする商品が不足する事態になってしまいました。
さらに日本では年々温暖化の影響で気温が上昇しエアコンなしでは過ごせない夏になっていることもあり、ここ数年エアコンを新規購入する、買い替えるといった動きも活発化しています。
ですが半導体不足の影響により、「エアコン本体が今後不足する」といったニュースも出てきており、エアコンの需要が増えつづける一方で、供給が今後追いつかなくなることも考えられます。
そのため、思うように供給がされないかもしれない新品のエアコンよりも、確実に手に入る可能性の高い中古エアコンに注目が集まっているのです。
中古エアコンの買取需要が高まっている理由については、次で詳しくご紹介します。

中古エアコン買取需要が高まるメカニズム

中古エアコンの買取が強化されているといっても、なぜ中古エアコンが高く買い取られるのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
不要になったエアコンを少しでも高く買い取ってもらうためには、買取需要や需要と供給について知っておくことが必要です。
そこで今中古エアコンの買取需要が高まっている理由について詳しくご紹介します。

市場における需要と供給についておさらい

引用元:進研ゼミ中学講座

私たちの生活において、毎日必要な食べ物はもちろん、エアコンやテレビ、スマートフォンといった家電もすべて需要と供給で成り立っています。
需要とは簡単にいうと「購入する側」であり、供給は「販売する側」のことです。
市場においては需要と供給のバランスが取れていれば、買い手の「買いたい価格」と売り手の「売りたい価格」が一致しますが実際にはそう簡単ではありません。
売り手は少しでも多く商品を売りたいと考えますし、買い手は少しでも安く購入したいと考えるからです。
ですが需要があるにもかかわらず、供給する側で供給する商品がない場合、価格が上がっても需要はあるため高値で取引されるようになります。
逆に供給が多すぎると価格は下がってしまい、供給する側は製造しても売れないという状況に陥ってしまうのです。

エアコン業界もこうなる!?中古車業界の現状

中古エアコンが高価買取されている現状とよく似ているのが中古車業界です。
半導体不足に加え新型コロナウイルスの影響をもっとも受けたのは世界中の自動車製造業界でした。
コロナ禍で経済回復はまだ先ではないかと考えられていたものの、実際には巣ごもり需要に加え、感染防止の観点から自動車需要が増加したことも車業界には大きな誤算でした。
需要は増えているのに世界的な半導体不足や工場の操業停止といった影響から、車メーカーでは新車の製造に遅れが生じ供給が間に合わない状況となってしまったのです。
思うように製造が進まない原因には、半導体が不足していることに加え、パソコンやスマートフォンに優先的に供給されていることも関係しています。
電子機器を数多く搭載している車には半導体が不可欠であるにもかかわらず、その供給が間に合っていないのが現状なのです。
さらに新車は購入すればすぐに納車されるわけではなく、ある程度時間がかかります。
そのため「今すぐ車が必要だ」という購買層は中古車販売に流れていくようになったのです。
中古車といっても新車とほぼ変わらないものも多く、価格も新車に比べて確実に安いため、新車の供給が間に合わない今、「車が欲しいなら中古車ならすぐ手に入るはず」と消費者が考える状況になりつつあるのです。
ですが中古車業界は新車と切っては切れない関係にあり、新車の製造が間に合わなければ中古車業界も影響を受けることになります。
だからこそ中古車業界では高値をつけてでも買取を強化して自社の在庫を確保しようとしているのです。
この流れは中古エアコンでも同じことがいえます。エアコンは今や生活必需品ともいえるものになっており、「壊れたらすぐに買い替えたい」と考える人がほとんどです。
ですが半導体不足が続けば、エアコン自体が供給不足になる可能性があります。
中古エアコンであれば価格も安いですが、新品が手に入らず中古エアコンを求める人が増えれば在庫不足になるかもしれません。
そうなると中古エアコン自体の価格も上がってしまい取り合いになる可能性も考えられます。
そういった事態を回避するために、買取業者の側では高値で買取をしてでも需要に応えようとしているのです。
そんな状況だからこそ、中古エアコンを処分しようと考えているなら今が売り時といえるのです。

まとめ

世界的な半導体不足はあらゆる業界に大きな影響を与えています。
もちろんこの半導体不足が永遠に続くとは考えにくく、新型コロナウイルスの影響が小さくなるにつれ解消されると考えた方がいいでしょう。
ですが必要とする人が多い中古エアコンは、今が高値で買取をしてもらえる売り時です。
半導体不足が解消されればまた買取価格は下がる可能性が高いので、売却を考えているなら少しでも早く高価買取をしてくれる業者を見つけることをおすすめします。

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